Story

誕生ストーリー

ヨルダン国内においてのオリーブ市場は大きいものです。しかし、効率や利益を重視する波にのまれ、古くからの伝統を受け継ぎ、質の高いオリーブオイルを作り続けているオリーブ農家は少なくなり、またその質の高さまでもがおざなりにされ、零細オリーブ農家の生活は苦しくなるばかりでした。そこで、ヨルダン農業省が、ヨルダンでの活動に実績のあった京都の国際協力NGOに協力を要請し、ヨルダンでのオリーブ農家とオリーブ農場を救うプロジェクトを始めたのです。

ヨルダンのオリーブ農園

「環境に配慮した伝統的な方法で作られているオリーブオイルに有機JASの品質証明をつけ、市場でその良さが再認識されることで、零細オリーブ農家が正当な報酬をうけ、彼らの貧困状況を改善するような商業システムをつくる。またこのプロジェクトが成功することで、ヨルダンの環境保全がすすむ」

この目標をもとに2004年にはじまったプロジェクトはオリーブ農家の組合の結成からはじまり、圧搾工場の選定、交渉、また日本での販売ルートの確立などを含んだものでしたが、無事、2007年に有機JAS認証を取得し、現在もそのネットワークは続いています。

当時、NGOのスタッフとして参加していたAlwaanメンバーは、帰国後も「ロイヤルナバリオーガニックをもっと広めたい」という思いを抱き続け、2010年、Alwaanをスタートさせる準備をはじめ、現在にいたります。